JazzとRockとLife Science

欧米の70年代とその前のロック、ジャズ、チープオーディオ、生命科学、などなど。

MATERYA - CASE

 

今聴いててもっと多くの人に聴いてもらいたくなりました。

イタリアのマテリアというグループの2012年のアルバム、CASA(家)。名盤です。

Vocalのベティー・コペタと、全ての楽器と一部Vocalを担当するアンドレア・スタグニというミュージシャンの2人組です。ドラムスだけはゲストミュージシャン。

ティーの透明で美しい声に、華麗で時に複雑なハーモニー、アコースティック+エレクトリックの様々な楽器による芳醇な演奏、適度に変拍子の入ったプログレ風のアレンジ。聴きやすく肩も凝らずポップスとして聴いてもよし。とても贅沢に作り込まれていて、CDですが音も良いです。

英語が4曲、イタリア語が8曲(歌詞カードに英訳付き)。それぞれ違った曲調で、どれもオリジナリティーが高くて、アルバム通して聴いても飽きません。

何か良い音楽ないかなと探している方にお勧めです。

メインのシステム

私のチープオーディオの5.1chシステムを紹介します。これでサラウンドのSACD, DVD-audio, Blu-rayなどを聴いております。
 それらマルチチャンネルの音楽ディスクや映像ディスク、だけでなく、光やHDMI等の入力、USBメモリーからも、何でも再生可能なプレーヤーがこのOPPO BDP-105です(3段目)。新品で確か20万円くらいで買ったと思います。所持する中で最も高い買い物でした。黒御影石の上に黒檀の円錐のインシュレータを挟んでいます。どの機材にもインシュレータは前に2点、後ろに1点の計3点です。
 1段目のセンタースピーカーはB&WのCMC。オークションです。人工大理石の板の上に真鍮の尖ったインシュレータを敷いています。
 2段目は2チャンネル専用のアンプ、CEC-AMP3800です。でかいスピーカーを鳴らすにはダンピングファクターが大きくないといけない、とどこかに書いてあったので、これを買いました(ダンピングファクター:250(1kHz、1W)。BDP-105のステレオ専用出力からXLRで接続できるというのも決めてです。5万円ほどの小さいアンプですが、古い重量級スピーカーをちゃんと鳴らしてくれます。ただし、いい音になるまで2時間ほど慣らし運転が必要なのが欠点です。人工大理石の板の上に人工大理石インシュレータを敷いてます。
 4段目(最下段)はマランツのAVサラウンドアンプ PS7300です。BDP-105からフロント以外のスピーカー、すなわち、センター、サブウーファー、サラウンドx2、のためにアナログケーブルで繋いでいます。ちなみにケーブルはVITALという英国メーカーです。これも人工大理石インシュレータ。
 フロントスピーカーは密閉式のダイヤトーンDS-77z。1989年の製品です(http://audio-heritage.jp/DIATONE/diatoneds/ds-77z.html)。29kgもあり、動かすのが大変です。オークションで購入しましたが、とてもいい音で、特に高音が美しい。スタンドの上に黒御影石、その上に人工大理石インシュレータを3点挟んで置いています。東北地震の時、見事に落下して、床に大きな傷をつけてくれました。
 サブウーファーヤマハの映画用で、音楽にはあまり良くないです。御影石の上にインシュレータを挟んで置いてます。
 サラウンドスピーカーは最近買ったばかりの、英国WharfedaleのDiamond220です。生々しくて好きな音です。
 スピーカーケーブルはベルデン8460。「音が、恐ろしいばかりの精緻なフラットです」だそうです。
 以上がメインのシステムです。今夜はここまで。
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真空管アンプ

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超久しぶりの投稿になります。

30年以上前に友人から譲ってもらった、Luxman SQ-38FD Mk2 という真空管アンプ。今の家に越してきて十数年ぶりに物置から取り出して、AirMac ExpressをAUX端子につなぎ、これまた40年選手のヤマハのスピーカーと接続して、いざ、鳴らしてみたら、ちゃんと鳴るではないか。しかも、なかなかいい音で鳴る。特に、昔のJazzは何か湿っぽいというかライブ感があって良い。しかし、残念なことにボリュームのガリが酷い。両方のスピーカーが同時になるポイントがなかなか見つからない。

 そこでネットを検索すると、接点クリーナーというのがなかなか良いらしい。呉のエレクトリッククリーナーというスプレー式のやつをアマゾンで購入した。ねじを外して、木の外箱からアンプの中身を取り出し、丁寧に真空管を外してみると、LUXMAN 50C-A10と読める大きいやつ、6AQ8 x2、6267x2、12AX7x3、ECC83 x1と、当然ながら全部ちゃんと揃っている。友人は、切れたときのためにと、予備の50C-A10も4本くれたんだけど、そのうち1本は随分前に交換に使った。
 真空管を外した後に、手前のカバーも外すと、ボリュームその他の内側の部分が見えた。意外にきれいだ。抵抗とかよく解らないがカラフルな部品にクリーナー液がかからないようにティッシュで覆って、スプレーに付属のノズルを装着して、ボリュームの内側の短い円筒(?)の横の隙間からエレクトリッククリーナーをプシュッと0.5秒くらい噴射。急いでボリュームを30回以上右に左にひたすら回す。次はとなりのバランスも同じようにやる。さらに、入力セレクター、スピーカーセレクター・・・右端のトーンコントロールまで、同様に。
 速乾性とは書いてあるが、完全に乾くまで待ってから、AirMac Expressとスピーカーを繋いで、電源をオン。おそるおそるボリュームを回してみる。なんと、全くガリガリ言わないではないか。スムースに音量が増減する。セレクターもトーンコントロールガリが消失。ソニーロリンズのテナーサックスが色っぽい。今、書きながら聴いていた若かりしジョニミッチェルの声が初々しい。音数の少ないジャズとかフォーク、クラシックギターなんかが良い感じである。 昔のオーディオ機器は長持ちするなあ。
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<椎間板ヘルニア>原因遺伝子の一つを特定

椎間板ヘルニア>原因遺伝子の一つを特定
10月2日19時50分配信 毎日新聞
 国内で100万人以上が悩まされているとされる椎間板ヘルニアの原因遺伝子の一つを、理化学研究所などの研究チームが特定した。発症への関与が判明した遺伝子は二つ目で、予防や治療法の開発につながると期待される。COL11A1と呼ばれる遺伝子の差異によって、発症の可能性が最大1.4倍高まることが分かった。

 分子生物学の研究現場にいるものとして、このような報道をみるたびに暗澹たる気持ちになる。科学者の誠実さは何処にいってしまったのだろう。
 一般の人はこの記事をさっと読んで何か新しい発見をしたんだなと思うかも知れないし、もう少し注意深い人は「1.4倍」という数字がどのくらい意味を持つか疑問に思うだろう。「1.4倍」とは、col11A1という遺伝子の配列の1箇所があるタイプ(仮に正常としよう)である人の1000人に10人が椎間板ヘルニアにかかるとすると、この配列が別のタイプ(仮に異常とする)の人の1000人に14人がこの病気にかかるという意味である。So what? だからどうだというのだ。どっちにしてもかかる人はかかるという程度ではないか。もし私が「異常」のタイプのcol11A1を持っているとしても、だからといって心配する必要があるだろうか。すぐにも入院保障の保険特約をつける必要があるだろうか。「正常」人より「1.4倍」高いリスクであるために、運動を控えたり、腰にヘルニア帯を巻いて生活したりするだろうか。「予防する」必要があるとすればそれは「正常」人も「異常」人も同じではないか。理研の研究者たちが公表した以上は統計学上は意味があるのだろう。しかし、私たちの生活には何の意味もない。それどころか、人の不安を煽り、差別を生む危険性だってある。
 学問的にも大した意味はない。このコラーゲンが軟骨だか骨だかの成分であることは初めからわかっている。だからこそ椎間板ヘルニアの原因と発表できたのである。もし調査の結果、まったく関係のない、例えばヘモグロビンの遺伝子の配列に「1.4倍」の違いが見つかったとしても、椎間板ヘルニアの原因として発表できないのである。つまり、「1.4倍」の違いがあったからこの遺伝子は椎間板ヘルニアの原因である、という論理ではなく、椎間板ヘルニアの原因となりそうな(すでにわかっている)遺伝子の中で「1.4倍」の違いがあるものを見つけたというだけである。学問的に新規性がないことは明白である。
 最後に、この「発見」が治療につながるというがどうだろうか。それは見つかった遺伝子の配列の違い、すなわちcol11A1タンパク質の一カ所のアミノ酸の違いが本当に病気の原因となるのかどうかにかかっているが、もしそうなら、「正常」人と比べてもっともっと高い頻度で発症してもいいはずである。例えば、アルコール代謝系の遺伝子の1アミノ酸の違いで酒に強いか弱いかかなりはっきりと分かれるように。せめて、この1アミノ酸の違いがどうして椎間板ヘルニアという病気を形成するのか、そのメカニズムがわかってから発表してもらいたい。
 腹が立つのは、以上のような考えは発表した研究者もはなから承知していることである。例えば10年以内に予防とか治療につながるなどとは思ってもいない(はず)。おそらくそのような方向で研究する気もないと思う。要するに発表のための研究なのである。論文発表し、新聞発表することで、多少の名誉欲を満たされ、研究費の獲得も容易になり、出世の道も拓ける。野依理事長の期待に応えることになるかも知れない。しかし、人々の健康のため、病気の克服のためというのはただのお題目になっているし、何よりサイエンスの原点である「真理を愛する」気持ちのかけらも見いだせない。新聞記者がこの発表の意義を理解できないのは仕方ないとしても、どうせ記者や国民にはわからないだろうとたかをくくって無意味なことをさも重要そうに発表して平気でいる研究者が許せない。もし将来この発表が無意味だと証明されても(あえて証明しようとする同業者はいないと思うが)、「原因の1つである可能性があるといっただけです」とか「新聞報道は記者の脚色が入っていました」とか、言い訳はいくらでも容易されているのが腹立たしい。そして、このような発表のための研究をする研究者がとても多い、そしてその彼らが高い評価を得ている現状をみるにつけ、私は暗澹たる気持ちに陥るのです。
 研究者は自分が発表したすべての研究成果について責任を持てとまでは言わないが、研究者は研究に対して心から誠実であるべきです。

ギャル曽根が心配

 大食いで最近テレビによく出るようになったギャル曽根。細い体でものすごいボリュームを食べる。先日の番組ではなぜあれほどの量を食べることができるかを検証していた。食べた後、胃が腹腔いっぱいにふくらんでいることがひとつの理由であった。胃腸の消化機能もかなり順応しているのだろう。しかし、驚いたのは、彼女はブドウ糖を飲んでもまったく血糖値が上昇しなかったことである。普通の人は食後30分もすれば、食べた中のブドウ糖が吸収され、また炭水化物(糖質を含む)が分解されてブドウ糖となり、血液中に増えてくる。このブドウ糖が筋肉や脳などすべての細胞の運動や機能発揮のためのエネルギーのもととなる。血糖値が上がってくると、これを検知する脳内のセンサーが働いて、私たちは満腹になったと感じる訳である。ところがギャル曽根は血糖値が上がらないので、いくら食べても満腹と感じない。彼女の姉妹も同じように大食いだというから、これは遺伝性の特質である。子供のころから満腹感を得られないまま際限なく食べ続けていたせいで、胃や腸が拡張し、消化吸収能力も適応したのだろう。よく調べないとわからないが、消化管がブドウ糖を吸収する、あるいは、ブドウ糖を吸収した細胞が血液中にこれを分泌するようなところで働く遺伝子に異常があるかも知れない(「異常」というのは、遺伝子の配列が他の大多数の人々とは一部異なるという意味で、それが良いとか悪いということではない)。もちろん本人が苦痛を感じている訳ではないので、病気とはいえないが。
 テレビでは彼女が低血糖症であるとは言わなかったので、血糖値を維持する機能は正常なのだろう。食後に一過性に血糖値が上昇する部分だけが異常のようである。私が心配なのは、彼女が最近頻繁にテレビで大食いをさせられていることである。まさか胃が破裂することはないと思うが、私の危惧はそこではなく、ブドウ糖以外の成分は食べた分だけ吸収されていることである。その中には当然コレステロールや脂肪が含まれる。腸管がそうしたものを過剰に吸収しないように適応している可能性もあるが、そうでなかったら、彼女の肝臓は脂肪肝になっている可能性がある。フォアグラの肝臓になるまで食べ続けるガチョウと同じである。コレステロールはよく知られているように動脈硬化の原因で、脳梗塞脳出血心筋梗塞などの原因となる。また、核酸(肉や魚の細胞内のDNAやRNA)のとりすぎは痛風の原因となる。彼女はにこやかに食べてはいるが、体にとっては危険なことである。年に1,2回の大食い大会なら良かったのかもしれないが、最近のようにしょっちゅう10kgも20kgも食べているのでは大変なことになるのではないか。
 いつも無邪気に食べ続けるギャル曽根が、視聴率至上主義のテレビ業界の犠牲者にならないようにと陰でただ祈るばかりである。

<小泉元首相>平沼氏の復党に慎重対応求める

参議院郵政民営化法案否決に対して衆議院を解散、反対した自民党衆院議員に対して党推薦を与えないばかりか刺客を立て彼らを追い込んだ、あの時もむちゃくちゃだと思ったが、総理大臣を退いて、また、自分が推薦した安部総理が敵前逃亡して国会を放り出した、にもかかわらず、この人は何の反省もなく、臆することもなく、自分を正当化することしか考えてない。郵政反対の平沼さんおよび落選組の復党に積極的だという理由で、麻生はダメ、好きでもない福田支持を表明、福田勝ち馬の流れを作った。子分の中川に「麻生クーデター説」を流布させて?
 小泉という人は国民のことも日本という国のことも自民党のことも本当はどうでもよくて、ただ自分が好きなようにかっこよくやりたいだけではないか。構造改革なんかも学者や評論家を取り巻きにして彼らのいう通りに自分の口で叫んだだけ。そのおかげで地方がずたずたになろうと何だろうと知ったことじゃない。「改革は痛みを伴う」と自分は痛くもかゆくもない。自説を通すために犠牲は厭わないのである。郵政改革も昔からの自説を曲げたくないだけ。大衆に人気があればそれでいい、それが正義。無責任に思ったことをずばっと言うのは簡単、しかし、その後始末は困難を極める。ワンフレーズ・ポリティックス。思うに小泉さんのやり方はヒトラーと同じだったね。
 次の選挙のことしか頭にないあほバカチルドレンたちと政治経験の長い平沼さんとどっちが有益な人材かは自明。小泉さんに限らず森さんとか山崎さんとか、一線を退いた人たちが国や国民のためでなく権力や自己満足のために政治に口を出すのは本当に迷惑、百害あって一利なし。早く引退してください。

いやしの音楽 - eels

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全く考え方の違う相手、その考え方が了解できない相手、というか、少しは頭で考えてんのと言いたくなる要するにバカ(のくせに威張っている)ような相手と口論して、頭の中で罵り合いが収まらず、とても疲れたような時(大変具体的ですが)、部屋で一人で聴いてください。いらいらがすーっと引いていきます。それまでの怒りがそんなに大したことだったかな、とどうでもよくなります。私の場合は。。。
 Eelsは基本的にボーカルのEという人のバンドですが、その気負いのない歌声がいいです。96年のデビュー作、98年の2ndと詩のテーマは絶望と死ですが、それは彼の姉妹の自殺、母親の病気という重い体験によるものです。しかし曲の方は翳りはあるものの重くはなく、ほっとするような優しさに満ちています。この2000年のアルバムDaisies of the Galaxyでは、少し明るくなって希望が見える感じです。曲はバラエティーに富み、個々の曲の完成度も高くなっていて、Eの不安げではあるが優しい声がすうーっと入ってきます。とりたたて奇抜なアレンジとか印象的なフレーズとかはなく、単純でどこかで聴いたようなメロディーが多いですが、聴くと心が安まるのはそのせいかも知れません。ブラスやストリングスなどがさりげなく入っているのもとても美しい。もっとも美しい曲のタイトルがIt's a motherfuckerですから屈折した内容ではあります。
 心身が疲れた時、何だか寝付けない時なんかに役に立つ、近頃では貴重なロックミュージックのひとつです。Eelsは。

麻生太郎さん奇跡の逆転なるか

今日の高松の演説会でも聴衆の人気は麻生さんの圧勝だったようです。ひょっとすると小泉マジックの再現なるか。私は判官贔屓なのでどうしても負け馬を応援してしまいます。がんばれ麻生。
 ただちょっと、おたくや若者に媚びるのはもういいんではないの。